読書

読書感想文:湊かなえ「花の鎖」

気づけばもう12月も下旬どころか、クリスマス間近です。 この1年は何だかとても早くて、いろいろなことが中途半端で反省しかない1年になりそうです。 そんな中で読書には励んでいたので、少しずつ紹介していこうと思います。 ということで、今回は湊かなえさ…

読書感想文的な。(柚月裕子「パレートの誤算」)

年末年始にポイ活のアンケートに答えていて、エンタメ系の内容だったのですが、「最近読んだ本」という設問に、あれ、答えられない…という残念な出来事があり、この3連休、とりあえず小説を数冊購入してきました。あ、実用書とかは読んでいますからね。 とい…

読書感想文:宮下奈都「羊と鋼の森」(文春文庫)

最近ピアノについて勉強する機会があり、リファレンスのひとつとして読んだのが宮下奈都さんの「羊と鋼の森」です。 高校で偶然の凄腕ピアノ調律師との出会いを経て、自らも調律師となった青年・外村の成長の物語ですが、同じ職場に迎え入れてくれた凄腕ピア…

東野圭吾「白銀ジャック」(実業之日本社文庫)

テレ朝で放送された東野圭吾さんの「白銀ジャック」の原作をいまさらながら読みました。だって今シーズン山に行けてないんだもの(> ということで読んだ感想は、ドラマ版はほとんど忠実に作っているんだなぁといいところでしょうか。ま、絵留役が広末涼子だっ…

麻耶雄嵩「隻眼の少女」(文春文庫)

久々にミステリ買いました。麻耶雄嵩さんの「隻眼の少女」ということで、第64回日本推理作家協会賞、第11回本格ミステリ大賞も受賞されて、私が購入した時点で第10刷なのですでにベストセラーね。ま、私のようなジャケ買い表紙買いな人もたくさんいるだろう…

ミアの選択 (SUPER!YA)

久々の更新となってしまいました。 真夏です。暦の上では残暑かな。 夜はちょこっと涼しくなってきたかもしれませんね。さて、最近の私はクロエ・グレース・モレッツちゃんに狂いまくっているので、10月の週末は祭りと化す予定です。 その1つが『イフ・アイ…

読書感想文「ジンクス!!!」

3連休です。 初めて神田古本まつりに行ってきました。なかなか盛況かつ、いろんな本があるんだなぁとあらためて感じた次第でした。そして数冊買ったものの、なぜか新刊本の感想文を…なぜだ!? ということで「ジンクス!!!」なんですが、こちらは同タイトルの映…

陽だまりの彼女

朝日新聞で2度も書評が載って、そのべた褒めぶりに、地元図書館で予約件数を見たら、その時点で54件。 そして狙ったかのような新聞広告を見てしまい購入。パブリシティと広告の連携とはこういうことですよ。ね?ね? ということで、文庫本をブックオフではな…

読書感想文『ランナー』あさのあつこ

さてさて読書感想文。あさのあつこさんの『ランナー』。 何ていうのか、もやっとしたまま、ようやくスタート地点に立てるというか、なにも変わらないけど、確実に何かが変わっていくというか。大切なモノが何かみんなちゃんと分かっていて、でもなぜか大切に…

石持浅海『Rのつく月には気をつけよう』(祥伝社文庫)

連日の読書感想文です。…何か文学ブログっぽい(笑)。 てことで昨日図書館で借りてきた2冊目、石持浅海さんの『Rのつく月には気をつけよう』です。飲み仲間との、酒とつまみとちょっとした人間関係の推理劇。とりあえずですね、読んでいると自分も呑みたく…

浅倉卓弥『追憶の雨の日々』

久々の読書感想文です。久しく図書館に行っていませんでしたが、こどもたち連れていってきました。ちなみに自分の本を借りるスタイルは、図書館では適当にタイトルや作者名で気になったものを数ページだけパラパラと目を通して、何となく今の気分にあってそ…

水嶋ヒロ/KAGEROU/齋藤智裕

今年一番の無駄遣いというか、アンケートの項目によくある「新しいものに必ず手を出す」にYesであるというか、単にやっちまったというか。発売日に買いましたですよ、水嶋ヒロさんの『KAGEROU』(齋藤智裕)。 読後の感想ですが、まずは水嶋ヒロのキャリアに…

エリア88

チビっこが遊べる近所の某施設に行ったら、そこの本棚にエリア88が全巻揃ってた!!ついつい読み耽ってしまいました。やっぱりこの頃のマンガは面白いですね。 その頃カミさんは約50冊まとめ買いしたキン肉マン二世を読み耽っております。。

教えて!左巻先生シリーズ最新刊!

相変わらずの会社の宣伝ですが…OKWaveのQ&Aが本になりました。技術評論社から読んでなっとく物理の疑問 ~科学の不思議が楽しくわかる~ (教えて!左巻先生)と読んでなっとく化学の疑問 ~科学の不思議が楽しくわかる~ (教えて!左巻先生)の2タイトル。5月に出た…

島本理生『ナラタージュ』

#読書感想文にトラバをいただいたので、最近読んだ本の感想をupしてみる。 てことで島本理生さんの『ナラタージュ』。この人は確か高校生でデビューしている人ですよね。そんな方なので、これは私小説ぽい語り口だけど100%フィクションなんだろうな、という…

『教えて!左巻先生シリーズ』(久々更新はやっぱり会社の宣伝その1)

勤め先のQ&Aサイトからまたまた書籍の発売です。最初にお話しいただいてから足掛け1年くらいでしょうか。いやもっとかな。 いまさらきけない物理の疑問 (教えて!左巻先生) いまさらきけない化学の疑問 (教えて!左巻先生) 身近な物理と化学それぞれってことで…

宮下奈都『スコーレNo.4』

図書館で何となく手に取って読みはじめたら引き込まれてしまった一冊。主人公・麻子のスコーレ(SCOLE/学び、遊び、余暇)を4つの時期に分けて描いているのですが、前半2つと後半2つでかなり異なった展開になっています。まぁ、後半がある種のハッピーエン…

1日1枚成功シート―これで僕はホームレスから上場企業の社長になった

こちらは勤め先の社長の本です。目標達成の方法とかそもそも目標をどう立てるかといったことを書いています。所謂自己啓発系ですけど、実用系でもあるので若い社会人の方々には何かと役に立つのではないかと。作った張本人のひとりでもあるので、読んでいた…

中庭の出来事

久々の更新になりました。 恩田陸の『中庭の出来事』を読了。 舞台劇の劇中劇が多重構造になった不可思議さを演出した作品。ある殺人事件、を取り上げたお芝居、の登場人物たちの会話と、その事件のモチーフになったある事故、とお芝居の登場人物の関わり。…

椎名軽穂『君に届け』(集英社)

少女漫画です。『別冊マーガレット』連載中だそうで、対象読者層よく分かりませんが、ワタクシもはまりました。。。というより初々しい高校生ものには劇的に弱いんです...。 内容は見出しからアマゾンの方をクリックしていただくとして、今日の日記のタイト…

松尾由美『ハートブレイク・レストラン』

図書館を散策中に背表紙で選んだ一冊。ハートブレイク・レストラン...「失恋レストラン」つうと清水健太郎かとかいうしょうもない理由で手にとってみたら、掘り出し物だったというか、面白かったです。 とある郊外のファミレスの常連客であるフリーライター…

あさのあつこ『ありふれた風景画』

適当に図書館で借りた小説ですが。 あさのあつこ氏というと『バッテリー』シリーズで知られていますが、私、読んだことないので。 そんなわけで本作ですが、文体が結構気に入りました。中身は10代の子にはいいんじゃないでしょうか(ここ見ている人に該当す…

恩田陸『チョコレートコスモス』

実家帰省のお供に恩田陸の『チョコレートコスモス』を持ってきました。これは恩田陸版『ガラスの仮面』とか呼ばれている演劇界を舞台にしたもの。まぁこれに限らず恩田陸さんは漫画に着想を得た作品が多いですね。主人公のキャラクターが弱すぎるのが難点で…

BANANA FISH

前回年末年始に実家へ帰省した際に、兄が『BANANA FISH』という漫画を帰る前の晩になってからドンッとテーブルに置いたものだから、一晩では読み切れるわけもなく(※私は結構読むの遅い)持ち越しになっていました。てなわけで今回の帰省の際にようやく読了…

読書感想文

ほしのこえ(コミックス版) 「読書感想文」と書きながら漫画かよ...というツッコミがきそうですが。「ほしのこえ」は、数年前に発表された新海誠というクリエイターさんの自主制作SFアニメで、このコミックス版は本日ブックオフを覗いていて発見した一冊。…

カクレカラクリ―An Automaton in Long Sleep

以前ドラマ版を見逃して悔やんでいた森博嗣の『カクレカラクリ―An Automaton in Long Sleep』をようやく図書館で借りて読みました。普通に佳作でしたね。森博嗣作品ってミステリ・謎解きのくせに謎解きを放棄しているところがあって作品によってかなり好き嫌…

ハレーション・ゴースト―妖精作戦 Part2

秋と言えば学祭シーズン。ちょっと乗り遅れたかもしれませんが、やっぱり学祭シーズンに読みたい一冊と言えばこの笹本祐一氏の『ハレーション・ゴースト―妖精作戦 Part2』。ちょっと懐かしみたくて読み直しました。私の「学園もの」への永遠の憧憬はこれと『…

栄光一途

読書の秋シリーズ、ということで(そういうことなのか>自分)3連休にどこか行くでもなく、読書に励んでいる私です。 さて、雫井脩介氏のデビュー作『栄光一途』ですが、アルペンスキー大好きっ子な私はこれの続編『白銀を踏み荒らせ』を先に読んでしまって…

洗足池で逢いましょう

最近幾つかの書籍を読んだので、読書感想文シリーズになりそうです。まぁ、読書の秋ですものね。 ということで、今回は松倉すみ歩さんの『洗足池で逢いましょう』。 私の住まいが洗足池の隣り町、ということで思いっきり地元意識だけで読みました。地元の書…

『夜のピクニック』

恩田陸の『夜のピクニック』が今月文庫化されましたので、ハードカバーの時はブックオフに並ぶのを待っていましたが、あっさりと買ってしまいました。そして購入2日後に電車に置き忘れました(TT)そんなわけで2回も買ってしまったわけですが、いやぁ何度読ん…