カクレカラクリ―An Automaton in Long Sleep

以前ドラマ版を見逃して悔やんでいた森博嗣の『カクレカラクリ―An Automaton in Long Sleepをようやく図書館で借りて読みました。普通に佳作でしたね。森博嗣作品ってミステリ・謎解きのくせに謎解きを放棄しているところがあって作品によってかなり好き嫌いあるのですが(Vシリーズでは、『捩れ屋敷の利鈍―The Riddle in Torsional Nest』とか『六人の超音波科学者―Six Supersonic Scientists』とか最悪なのに同シリーズの『朽ちる散る落ちる―Rot off and Drop away』は凄くよかったり)、これはそういう破綻もなく、登場人物らにも感情移入しやすいので(例によってお金持ちお嬢様が出てくるけど感情移入しやすいキャラクタ設定がなされている)、夏の青春ものとして読むのも(今は季節は反対ですが)よいです。
ドラマ版はSUGIZOさんが音楽制作とちょこっとだけ出演してたんですよね。