読書感想文「空飛ぶ広報室」

久々の更新になりました。

前回の更新で「パレートの誤算」の感想を書きましたが、その時に一緒に買ったのが、「空飛ぶ広報室」です。…読み終わるのにいつまでかかってんだか(苦笑)

ということで、「空飛ぶ広報室」ですが、私、広報のお仕事を始めてかれこれ25年目なので(途中1年ほど違う仕事してましたけど)、広報のお仕事を扱った作品というと真っ先に思い浮かぶというか、唯一だったのが「広報室沈黙す」で、実際、バイブル的な一冊でしたが、有川浩さんのこちらも広報の仕事内容がしっかり書かれていて、読んでいて楽しかったですね。たいてい、広告のお仕事と混同されがちなのを、ちゃんと広報の業務を描いていますし、広報パーソンの物事の捉え方や考え方、行動パターンに基づいて物語が進行していきますし。10年以上前の作品なので、本格的なSNSの時代に入る前ですけれど、本質的には広報の仕事、変わってないよなあと思います。

内容そのものは、登場人物全員のキャラがしっかり立っていて、行間を読むというよりは、丁寧に描かれていく物語自体に身を任せればいい感じなので、かなり長いですが、さらっと読めるでしょう。