大河ドラマ「光る君へ」第9回「遠くの国」

ブログ書く習慣を何とか取り戻そうということで始めた「光る君へ」記録。

第1話に続いての、イマドキではない展開の第9話「遠くの国」でした。

平安時代当時の命の軽さが、直秀たち、義賊にして散楽一座の身に降りかかる結末となりました。

直秀役の毎熊克哉さんのインタビューを読むと、脚本と演出、役作り・演技プランが重層となって、鳥辺野のシーンにつながっていったことが分かります。

検非違使に賄賂を贈って、金で解決したと思った道長

(兼家の指図と入れ知恵で)身体を張って自傷し、情に厚い為時の気持ちを利用し、花山天皇の信頼を得た道兼。

散楽一座を手に掛けた検非違使たちは、第2話で盗賊を追って道長を捕まえてしまった二人だったこと。

馬で向かう鳥辺野の異世界感。そこはすでに遠い国の入り口。

バチっと目を開けた兼家に長い悲鳴をあげる詮子、家を出て大学に入る惟規との別れのシーンなど、笑えるシーンも配置して、重すぎる展開を、少なくともまひろは塞ぎ込むのではなく、心に何かを抱きながら、前に進もうとしているのが良かったですね。

道長もこれをきっかけに権力への道を思考していくのかな、なんて思いました。