デイヴィッド・シルヴィアン/スリープウォーカーズ

デイヴィッド・シルヴィアン(David Sylvian)の新譜『スリープウォーカーズ』(原題:SLEEPWALKERS)買いました。


久々にCDの発売が楽しみで、購入する時に心からワクワクして、(amazonで買ったので)配達されてくるのを待つソワソワ感とか(だって日曜中の配送予定なんだけど届いたのは20時台の配送だったから…自分の指定の問題)、封を開けてジャケットやライナーノーツを眺める高揚感、そして今聴き始めて、他の何も手につかなくて、そして聴き終えた後の熱が冷めないうちにここに書いています。


作品としてはゼロ年代のコラボ作品のコンピレーションなので、自分自身、知っている曲が半数以上ではあるので、じゃあ何でこんなにワクワクしてるんだろ?と思うと、もちろんデビの歌が聴きたい気分(だって秋が来ちゃったんだから!)もそうだし、それよりもやっぱり音楽でココロを持ってかれるものが最近はそんなに無かったから。とか書くとちゃんと世の中の音楽を聴いてないことが思いっきり露呈されるだけなのですが、自分の感性と合う音楽を求めていたのは事実です。ここのところ、古い作品ばっかり聴いてたし…。


作品について触れると、デビの魅力は彼個人の中から出てくる感情や人間性といったソロワークとは異なる、コラボならではの遊び心や所謂客演だったり、そんな別の姿が見えて、デビのアーティスト性の高さを再確認できます。まぁ何と言うかデビのタメ張る人自体が早々いないので、コラボが高度な緊張感のもとに紡がれることってあんまり無かったりはするのですが。その分、いい意味で作品に集中出来ていたり、むしろデビの歌と声がPopな要素を与えていたりね。そしてそんな振り幅の大きなコラボワークを1枚のアルバムにコンパイルしてみると不思議な統一感とアルバムとしてのバラエティ豊かさがうまく調和して、本当に手放せない、じっくり聴き続けたい1枚になってます。


デビのアルバム、『EVERYTHING & NOTING』とnine horsesしかiTunesに入れてません。圧縮されたAACが嫌とかいうことではなく(aiffで入れりゃいいだけだし)、何かiTunes、というかiPodだと音楽をバラバラにして聴くものだと思っちゃうので、デビみたいにアルバム単位で聴きたいものはそぐわないなぁと思うのですが、これは『EVERYTHING & NOTING』同様、つながってよし、バラしてもよしな感じなので、多分(今はためらっているけど)aiffにしてiTunesに取り込んじゃうんだろうな。で、多分ものすごくヘビーローテーションしそうな予感がしてます。