TM-NETWORK/SPEEDWAY

TM-NETWORK久々の新作です。1999年の再結成から3作目ですが、遠回りしてようやく普通のものを作る気になった、というか素直になったというか、そんな1枚です。ただそうは言っても、かつてのTM、かつての小室哲哉にあったパッと聴きのキャッチーさはすっかりなくなってしまっているので、iTunesの30秒試聴とかの掴みがパッとしないという意味では買うのは結構冒険だったりするのですが(ていうかご祝儀買い?)、実際に聴くと「やっぱりいいじゃん」ということで一安心。
元々小室さんの作品はメロディとかではなく音で勝負(とくに全体としての音圧)な部分が大きいと思っているので、ネット試聴用に圧縮された音とか聴かされるとがっかり感が強いんですよね、「薄っぺらな音作りやがって」みたいな印象しか残らないので。シンセ系の人たちはキャッチーで掴みはオッケーなメロディ(たとえば「1974」とか「Be Together」みたいなの)じゃないと今の時代は絶対に不利だよね、と思ってしまうのです。